ありがとう駅から幸福屋へ

線路

電車に乗って知らない土地に行く夢をよく見る。
放浪願望があるのかもしれない。


今朝の夢である。


雑誌で見た骨董品屋のおばあちゃんを訪ねて行った。
場所は、とある地方の片田舎。無人の駅で電車を降りた。
駅名を記した木の立て札が目に入る。
ひらがなで「ありがとう」と書いてあった。


以前、北海道に幸福という名の駅があって話題になったけれど、
ありがとう駅とはめずらしいと思い、すかさず写真を撮った。
夢のなかでもカメラは携帯しているらしい。笑


駅から歩いてほど近いところにその"おうち"はあった。
二階建ての古ぼけた木造で外観は明治時代の洋館のように見える。
「ごめんください」と声をかけると、戸口に小柄なおばあちゃんが、
にこにこしながら出てきた。


雑誌を見て来ましたと言うと、快く家のなかを見学させてくれた。
家のなかは和風で畳の部屋に、時代劇で見るような昔の道具がいろいろあった。
写真を撮ってきたのだけれど、ブログで紹介できないのが残念だ。笑


ひととおり見終わったところで、おばあちゃんにお礼を言って京都のおみやげを渡した。
ふと思いついて、包んできた風呂敷もいっしょにあげることにした。
お古で少し汚れていたのだけれど、おばあちゃんは喜んでくれた。


「ありがとうよ。きをつけておかえり」


おばあちゃんは、戸口に立って、にこにこしながら見送ってくれた。
心があったかくなるような、まんまるな笑顔だった。


おばあちゃんからもらった見えないおみやげを胸に、
ポレポレと、ありがとう駅へ向かった。



駅舎


ありがとう駅のある片田舎。
骨董品屋さんの屋号は"幸福屋"と言います。
みなさんも一度訪ねてみてはいかがでしょう^^
[ 2011/07/13 07:06 ] メルヘン | CM(0)
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  • おっす!

    くま


    下の下立売通りでシロクマに会った。

    向こうが「おっす!」と手を振るので

    こちらも「おっす!」と尻尾を振った。


    「どこ行くん?」と聞くと、
    「松葉湯まで」と言うので、
    ついていくことにした。


    暖簾ならぬ自動ドアをくぐると「らっしゃい!」
    銭湯のだんなさんが愛想よく迎えてくれた。


    ここは白猫も時々来るので顔見知りだが、
    町内のシロクマは常連さんのようだ。


    番台でお金を払ったあと、
    シロクマがどっちに入るか見ていたら、
    案の定、男湯に入っていった。


    シロクマの性別は知らなかったが、
    これでオスだと判明した。


    こんど会ったら、あたしの方から、
    「めっす!」と声をかけてみよう。(^▽^)
    [ 2011/02/14 06:14 ] メルヘン | CM(2)
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  • ぐるぐる回る





    カラン…



    ラムネびんを透かして
    空を見てたら ぼくの真ん中を
    風が吹き抜けた



    ちりん…



    どこかの軒先で風鈴の音がした
    町家ぎゃらりー"白猫庵"と書いた
    看板に目がとまる


    ベンガラ格子の向こうで手招きしてる
    白猫と目が合った


    引き寄せられるように近づく



    カラカラカラ…



    格子戸を開けてのぞいてみたけれど
    ねずみ一匹いなかった


    ごめんくださぁい…



    ニャーーン



    返事のかわりに
    壁にかかった猫時計が
    鳴いた ( ̄◇ ̄;)








    びっくりしてラムネを落としそうになる
    と 時計の針が左回りに回転を始めた



    ぐるぐるぐる…



    ぼくの目も渦巻きになった



    !!!!



    気がつくとぼくのからだは
    白猫になっていた






    ちりん…



    軒先の風鈴が鳴った


    格子窓から外を見ると
    男の子と目が合った
    手にラムネびんをもってる


    前足で手招きすると
    男の子が近づいてきた



    カラカラカラ…



    ごめんくださぁい…



    ……



    このお話いったいどこで
    終わるのやら 笑


    ぐるぐる回る
    目も回る


    京のふしぎスポット
    町家ぎゃらりー"白猫庵"


    どこにあるかは
    知らないけれど 笑


    見つけたらどうぞ
    寄っておくれやすぅ
    =(^▽^)=

    [ 2009/06/19 04:57 ] メルヘン | CM(0)
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  • お金は食べられない


    お金がなくても食べていけたら、、
    そんな夢想をしては楽しんでいる。


    お金がなくても食べていけるユートピアが
    この地球のどこかにあったとしたら、、
    人は好きなことをして生きていくことだろう。


    そこには貧富の差がなく、人間の価値にも差がない。
    お金をたくさん稼ぐ人がえらくて、
    お金を稼ぐ能力がない者をばかにする人もいない。


    お金のために働かなくてもいいなら、、
    人はやりたいことをして毎日を楽しく暮らすだろう。


    お金のための仕事じゃなくて、みんなが本当にやりたいことに
    命を使える(使命)ユートピアがあれば、、
    諍いや戦争はなくなるんじゃないんだろうか。


    人から生きる時間を奪うお金ってなんなんだろう。


    いつも思うんだけど、お金で食べ物は買えるけど、
    お金は食べられないよね。ヤギは別だけど。笑


    人が快適に暮らすために、お金は人の手によって生み出された。
    物々交換の道具だったはずのお金がいまや主人となり、
    人はお金の奴隷になってしまった。
    まったく快適とは思えないね。


    そんなシステムをプログラムした一部のエリートたちは、
    贅を尽くしたVIPルームで、高級ワインでも飲みながら、
    ほくそ笑んでるのだろうか。


    この世界は支配者たちの洗脳によって仕掛けられた
    巨大なマトリックスだ。豚だ騒ぎの社会もね。


    とか、、なんとか、、


    自分でつくったもうひとつのマトリックスのなかで
    今日も変文(恋文じゃないよ)を綴っている、、


    変なわたし。笑

    [ 2009/05/07 09:28 ] メルヘン | CM(2)
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  • メルヘン~白い彼岸花

    お彼岸になると、燃えるように、いっせいに
    咲き始める彼岸花。


    彼岸花を見ると、子どもの頃を思い出す。


    首飾りをつくるのに、手折ろうとすると、
    ばあちゃんに叱られた。


    「彼岸花はなあ、亡くなった人の魂がこもっとるんよ。
     折ったらあかん…」


    …このなかに、かあちゃんもいるんやろか…


    夕暮れの土手に広がる赤いじゅうたん…


    そのなかに一本だけ、白い彼岸花が、
    あたしのほうを見てた。


    「ばあちゃん、あれ…」


    指先に目をやると、ばあちゃんが言った。


    「白い彼岸花は、亡くなって間もない魂や。
     あんたのかあちゃんかもしれんな…」


    そう言うと、ばあちゃんは、あたしを抱き寄せ
    何度もやさしく、あたしの背中を撫でてくれた。


    ばあちゃんの目が、夕日に濡れていた。






    母親がわりに、あたしを育ててくれたばあちゃんも、
    この春、かあちゃんのところに行ってしまった。


    ばあちゃんと一緒に歩いたお寺までの道を
    一人で歩きながら、ふと足をとめる。


    田んぼの畦道が彼岸花で赤く染まっていた。


    「ばあちゃん、お墓参りに来たよ…」


    線香を供え、手を合わせながら、ふと見ると、
    お墓のそばに一輪、白い彼岸花が咲いていた。


    よぉ来てくれたなぁ… おばあちゃん



    ばあちゃんの笑顔が、線香の煙といっしょに、
    空高く昇っていくのを、なつかしい気持ちで、
    いつまでも見送っていた。
    [ 2008/10/06 08:20 ] メルヘン | CM(4)
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  • 猫漫才


    ある日の白猫とミッキーさんの会話




    白「あっつー!!」( ̄д ̄;)


    ミ「暑いって言うにゃって! よけい暑なるわ」


    白「そやかて暑いもんは暑い」


    ミ「( ̄エ ̄)ノ はい、罰金20円」


    白「( ̄д ̄ ) なんやそれ?」


    ミ「暑いって言うたら、1回10円払うにゃん」


    白「勝手に決めんといて! よっしゃ、やってみよ( ̄▽ ̄ )」


    ミ「(;゚ エ )やるんかいにゃ…」




    太陽ギラギラ<炎炎炎



    白「( ̄⌒ ̄;)うーん(がまんがまん)」


    ミ「( ̄エ ̄); しんぼうたまらん…」


    白 汗たらたら…( ̄д ̄;)


    ミ 頭くらくら…( ̄エ ̄;)


    白「ヾ( ̄Д ̄;)あっ、つい間板ヘルニア!」


    ミ「(;` エ´)ノ ブーッ! 反則、反則!」


    白「おっと、 シッポに火がついたらどうなる?」


    ミ「(;` エ´)そら、熱いに決まってるやん」


    白「ブッブー! 必殺反則返しの術~( ̄▽ ̄ )ノ」


    ミ「やってられまへん( ̄エ ̄ ) )))さいにゃらぽんず」



    そう言うとミッキーさんは、首に買い物袋をぶらさげて
    近所のスーパーへウナギを買いに行きましたとさ。


    20円持って (⌒▽⌒)


    おあとがよろしいようで(^▽^)ゞ

    [ 2008/07/25 06:17 ] メルヘン | CM(0)
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  • 中高年向けメルヘン~ペンフレンド


    「ううっ さむっ」


    仕事帰り。暗くなった空から粉雪が舞い降りてきた。

    駅前の公園を急ぎ足で歩く。


    「みぃみぃ…」


    ベンチで鳴き声がした。

    ダンボール箱の中で白い仔猫が震えていた。


    「かわいそうに。捨てられたのね」


    仔猫をコートの胸に包み込み、ミナミは自宅マンションへと急いだ。

    エントランス前の郵便受けを見る。見慣れた文字の封書が一通。
    ペンフレンドのヒロシからだ。

    部屋に入ると、台所で仔猫にミルクを与え、手紙を読んだ。


    「ミナミさん、クリスマスにお食事でもいかがですか。お会いして
     お話したいことがあります」


    一瞬、表情をくもらせたミナミは、鏡の中の自分に問いかけた。


    「どうするの? 会うつもり?」


    ヒロシとは趣味の雑誌の読者欄で知り合った。
    長い間文通しているが、一度も会ったことはない。

    同い年(32才)というだけで、お互いの顔も知らなかった。

    ミナミは元々友人は多くない。
    人と付き合うより、動物と遊んでる方が好きだった。
    当然、恋人もいない。

    年とったときのことを考えると、寂しい気もしないではなかったが、
    あえて運命には逆らわない主義だった。


    「これもなにかの縁かしら」


    迷ったが、思いきって会ってみることにした。





    クリスマスの夜。

    目印のピンクのスカーフを首に巻いたミナミは、
    出がけに玄関の鏡を見た。

    そこには、白髪混じりの中年の女性が映っていた。



    待ち合わせた駅前の公園で、ヒロシの姿を探した。
    目印のブルーのマフラーを巻いた青年はいなかった。

    約束の時間はとうに過ぎていた。


    おかしいわ…。


    あたりを見回していると、ブルーのマフラーをした初老の男性と
    目が合った。片手にバラの花束を抱えている。

    男性も誰かを探しているようだった。

    ミナミと目が合った瞬間、男性が近づいてきた。


    「失礼ですが、もしかしてあなたは…」


    一瞬ためらったあと、ミナミは男性の目を見ながらはっきりと答えた。


    「わたしミナミです。ヒロシさんですね。ごめんなさい。
     あなたにウソをついていました」


    男性は驚いた様子で言った。


    「わたしの方こそあなたに謝らなくては。本当のことを言わなければと思いながら、
     あなたに嫌われるのがこわかった。わたしを許していただけますか…」


    「おあいこですわ。あなたもわたしに会ってがっかりされたでしょ」


    「とんでもない。あなたは思ったとうりのすてきな方だ。こんな老いぼれで
     よかったら、これからも付き合っていただけませんか」


    「こんなおばさんでよかったら」


    笑いながらミナミは答えた。

    賑やかなクリスマスソングがどこからか流れてきた。

    男性が手にしたバラの花束を差し出した。


    「メリークリスマス☆」


    イルミネーションがまたたく並木道を二人は、
    仲良く肩を並べて歩き始めた。


    [ 2007/12/25 06:59 ] メルヘン | CM(0)
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