顎の詩

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         『顎』  井伏鱒二              『顎』  白猫庵

      けふ顎のはずれた人を見た           けふ顎のはずれた猫を見た
      電車に乗っていると              ベンチにすわっていると
      途端にその人の顎がはずれた          途端にその猫の顎がはずれた         
      その人は狼狽へたが              その猫はあわてたが
      もう間に合わなかった             もうあとの祭りだった
 
      がくりと口があいたきりで           ああんと口があいたきりで
      舌を出し涙をながした             牙を出しヒゲをヒクヒクさせた
      気の毒やらおかしいやら            かわいそうやらおもしろいやら
      私は笑い出しそうになった           私は吹き出しそうになった

      「ほろをん ほろをん」            「おんころ おんころ」
      橋の下の菖蒲は誰が植えた菖蒲ぞ        池の端の菖蒲は誰が植えた菖蒲ぞ
      ほろをん ほろをん              おんころ おんころ

      私は電車を降りてからも            私はベンチを立ってからも
      込み上げて来る笑ひを殺そうとした       笑いを噛み殺そうとして舌を噛んだ

[ 2016/04/18 06:01 ] 写真詩・俳句 | CM(6)
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  • 起きたら雪でした

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    雪あがり ミラーに写る 青い空 by白猫庵
    [ 2016/01/20 14:40 ] 写真詩・俳句 | CM(4)
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  • 初雪です

    屋根の鳥縦

    今朝起きたら雪が積もってました。部屋のなかで吐く息が白いです。
    妙心寺に雪景色を見に行ってきました。屋根の上の鳥たちもじっとしたまま寒そうでした。
    カラーで撮りましたがモノクロ風に映ってました。雪景色はモノクロもいいですね。
    [ 2014/12/18 11:39 ] 写真詩・俳句 | CM(2)
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  • 春色に心も染まる桜花

    近所桜

    気温が上がり一気に桜が咲き始めました。
    見てるだけで華やいだ気分になります。
    メジロはイラストです(^^ゞ
    [ 2014/04/02 14:11 ] 写真詩・俳句 | CM(0)
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  • 妙心寺の夕景

    夕日

    夕日を撮ってたら、後から来た外人さんのカップルもカメラを向けてました。
    「きれい」を感じる心は、どこの国の人もいっしょだなと思いました。
    [ 2013/09/13 20:04 ] 写真詩・俳句 | CM(0)
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  • ゆかた着て歩いてみたい京の夏

    ひやしあめ

    最近、町なかで浴衣姿の娘さんをよく見かけます。
    金魚柄の浴衣を着て夏祭りの夜店に行った
    こどもの頃を思い出しました。
    夏かしい^^
    [ 2013/07/28 09:10 ] 写真詩・俳句 | CM(6)
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  • となりのボク

    朝顔


            小学校は今日から夏休みかな。
            夏休みの思い出ってあんまりないんですよね。
            両親が働いてたので海も山も行ったことないし。

            お隣の電気屋さんの男の子が毎日遊びに来て、
            よくトランプ遊びやなんかしてました。
            自分より年下やったけど頭がよい子で、
            神経衰弱(トランプゲーム)したら、
            いっつも負けてたな。

            名前は忘れたけど、ボクって呼んでた。
            いまはもうおっさんになってるやろな。
            元気にしてるかな、、となりのボク
    [ 2013/07/21 09:14 ] 写真詩・俳句 | CM(2)
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