長田弘さんの『静かな日』

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今日の朝刊に載ってた詩人の長田(おさだ)弘さんの言葉です。
なんとなく共感するところがありピックアップしてみました。

以前は書くのも話すのも好きでしたが、最近は言葉を使うことがおっくうになり、
仕事以外では外に行って一人でボーッとしてることが多いです。
小さな草花や木々の新緑を眺めていると心がやすらぎます。

長田弘さんの『静かな日』と言う詩にも、すごく共感しました。
『ねむりのもりのはなし』は、老子みたいでおもしろいです。
図書館で詩集を借りてきて読んでみようと思います。




       『静かな日』 


       目は見ることをたのしむ。
       耳は聴くことをたのしむ。
       こころは感じることをたのしむ。
       どんな形容詞もなしに。

       どんな比喩もいらないんだ。
       描かれていない色を見るんだ。
       聴こえない音楽を聴くんだ。
       語られない言葉を読むんだ。

       楽しむとは沈黙に聴きいることだ。
       木々のうえの日の光り。
       鳥の影。
       花のまわりの正午の静けさ。




[ 2015/05/12 10:00 ] ことのは | CM(1)
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