ひきこもりは悪いのか

性格は変えられる、と言う人もいるが、持って生まれた気質というのは基本的に変わらない、と思っている。じぶんの場合で言うと内向的でひきこもり気質である。若い頃はじぷんの性格で悩んだこともあったが、いまは内向的なじぷんが少なくとも嫌いではない。


明るく外向的な性格が善とされる社会では、性格が暗かったり内向的な人は劣っていると見られがちだが、劣等感に悩む必要はないと思う。内向的な人のなかにも優れた人物はたくさんいる。思想家として有名な吉本隆明さんも、子どもの頃からひきこもり気質だったそうだ。


"ひきこもり"と聞くと否定的なイメージがあるが、それは世間やマスコミがそういうイメージを創り上げているからだ。何事かがきっかけとなり、内向的の度合いが強くなっただけ、という見方をすれば別にどうということもない。


"ひきこもり"を問題視する人の心には、それを矯正すべきものという考えが根底にある。ひきこもりは悪だと、はなから決めつけているのだ。


ひきこもりの人をなんとか引っ張りだそうとする善意の人を見ると、なんとなく違和感を感じることがあった。「矯正してあげよう」的な態度に知らずに反発を感じていたのかもしれない。


同じことを吉本隆明さんが『ひきこもれ』のなかで書かれていて大変共感を覚えた。


ひきこもれ


仏教学者のひろさちやさんにも似たような逸話があったのを思い出した。ひきこもりで悩んでいる男子学生が相談に来たとき、ひろさんは、「せっかくひきこもっているのだから、もう少しひきこもっていてはどうですか」と言うような言葉をかけたそうだ。すると、それを聞いた学生の顔がぱっと明るくなったと言う。


ひきこもりは善くも悪くもない。その人の在るがままがあるだけだ。


吉本隆明さんは、ひきこもりの原因は、幼少期の心の傷でその傷は、親の心の傷を無意識に肩代わりしたものだと言っている。こどものいじめの問題も、いじめる子、いじめられる子、の両方が傷ついていて、根っこはおなじところにあると書かれていた。


思想家の方が書いた本だから、さぞや難しいのかと思ったら、猫にでもわかる平易な文章で書かれていて、一時間もかからず読み終えた。


ひきこもり気質で悩んでる人がいたら、図書館で借りて読んでみてください。ひきこもりに対する見方が180度変わりますよ。
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[ 2010/12/08 00:04 ] 読書 | CM(4)
  • EDIT 


  • 羊おばさん、こんばんは^^

    「正しい」というのもひとつの幻想です。

    ひろさちやさん風に言うと、仏の目から見ればすべては正しい。

    じつは、仏の世界には「正しい、正しくない」という見方はないのです。

    幸、不幸もおなじです。幸も不幸も存在しない。そう思うじぶんの心があるだけ。

    白猫の好きな言葉です^^
    [ 2010/12/09 23:51 ] [ 編集 ]

    羊おばさん

    白猫さん、こんばんは。

    「引きこもり」とは直接的ではありませんが、
    ものの考え方の捉え方で、
    当地の稲田芳弘さんという方がブログで書いていらしゃったのを思い出しました。

    「正しい者は幸せにして健康であるはずで、仕事を失って貧乏であったり病気になる者は正しくないと暗に思っている」

    確かヨブ記の「不幸の背後にも神の恩寵がある」を受けて書いてありました。

    これを読んでしばらく唸っていました。
    [ 2010/12/09 20:25 ] [ 編集 ]

    sachikoさん、共感のコメントありがとうございます^^

    常識とは世間の大多数の人が信じている幻想のことです。

    特定の幻想を共有している組織を学校や会社と呼びます。

    組織に縛られずに生きていけたら最高です。

    そんな生き方が当たり前の時代が来るといいですね。

    2012年にちょっぴり期待。笑
    [ 2010/12/09 08:04 ] [ 編集 ]

    ひきこもりは良いこと

    白猫さん、こんにちは。

    ここ数年、特に今年から本格的にひきこもっています。

    この歳になって(この歳って。。どの歳。。。)人生で最も平安な日々を送っています。

    すっごく”幸せ”なのです。

    引きこもりを「悪いもの」と決め付ける世間の常識って、意味ないなぁと実感しています。

    人間って、他のひとの生き方を決め付けすぎますよね。

    こんなに、充実した日々をすごせて、毎日、ニコニコしてます。読書三昧、猫三昧。

    白猫さんの記事に、いつも共感してます。


    [ 2010/12/08 21:00 ] [ 編集 ]

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