がれき広域処理の裏を見る

先日、朝日新聞に巨大ながれきの山をアップに撮った全面広告が掲載された。
2面カラー刷りでインパクトのある写真である。政府広報だった。


新聞だけでなくテレビの震災特番を見ていても、それとなくがれきを写して、
がれきの広域処理を進めようとする制作者の意図が感じられるものもあった。


今日の朝日新聞に、がれきに関する世論調査の結果が載っていたが、
広域処理に賛成する人が64パーセントとなっていた。
国やマスコミのアピールが効いてきたのかもしれない。
日本人は情に流されやすく、「みんないっしょ」が好きだ。
しかし、放射能汚染も「みんないっしょ」でほんとにいいのだろうか。


膨大ながれきが被災地の復興の妨げになっていることは理解できるが、
広域処理以外に選択肢はないのだろうかという疑問が湧いた。


先日、脱原発集会に行ったときに、たまたまもらったチラシに
こんなことが書いてあった。



反原発・脱原発を主張される人たちの中にも、
「ガレキは広域処理せざるをえないだろう」
「反対するのは地域エゴイズム、被災地で暮らす人の心を傷つける」
とかの意見があります。

テレビや新聞で膨大な『ガレキの山』を見せつけられて、
「被災者にとって精神的ストレスだ」「復興の妨げになっている」と
大々的に報道されたら、『どうせ西日本かてちょっとは汚染されてるはずやから、
も少しは放射能を受け入れなしゃあない』と思う人もあるでしょう。

でもね、
今、いちばん必要で現実的なガレキ処理は
『原発敷地内への早急な移送』しかないと思います。


皆さん、原子力発電所のとてつもない面積、安全PR館やら、植え込み庭園を散らばらせた
広大な風景を見たことありますか。アイヌモシリを侵略した北海道、泊発電所は135万㎡
(東京ドーム29個分)、東北の東通発電所は358万㎡、柏崎刈羽は420万㎡、
関電の大飯かて188万㎡……

たしかに福島第一の350万㎡(東京ドーム77個分)は、事故処理のために
汚染水プールや資材置き場なんかで余剰スペースは少なくなっています。
他の原発も廃炉にかかるには、相当な作業空間が要るでしょう。

しかし、問題になってる宮城、岩手、福島のガレキ2300万tは
仮置き場として733万㎡にすぎません。
全国各地の原発敷地にコンクリート遮蔽壁を打ち込んで、保管場所を設ければ、
ガレキのみならず、関東地域の除染土や汚染落ち葉まで収容できるはずです。

結局、ほんまは『原発の再稼働』方針が、
「ガレキ広域焼却処理」策の前提にあるのでしょう。




元長野県知事の田中康夫氏も、広域処理政策には批判的のようで、
次のような文章を書いておられました。「みんなの力で瓦礫処理」


マスコミがよく使う「絆」とか「助け合い」などの言葉に流されず、
今一度、冷静に考えたいと思いました。
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[ 2012/03/13 10:41 ] 未分類 | CM(0)
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